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高齢者・認知機能検査の準備

75歳以上の人を対象に、3年ごとの免許更新時に実施される「高齢者・認知機能検査」は、日常生活が自立している人にとっては、概ね問題なく通過できる水準と考えています。その概要・準備について、私のこれまでの受検経験からまとめました。

改正道路交通法の施行(2022年、2025年)に伴い、高齢者の免許更新手続きが見直され、①認知機能検査の簡素化、②高齢者講習の原則2時間への一元化、③(違反歴のある75歳以上を対象に)運転技能検査の新設が実施されました。

認知機能検査は更新満了日の6か月前から受検可能です。〔体験談〕私は誕生日の6か月前に案内ハガキが届き、すぐ予約連絡をしましたが、3か月後の枠が最短でした。地域/試験場により混雑状況は異なると思われます。(20255月)

認知機能検査とは

検査の全体像は、警察庁「認知機能検査について」に必要十分な情報(検査用紙・イラスト・採点方法・進行要領)が公開されています。受検予定者は『進行要領』を事前に確認すると流れを把握できます。

検査の構成

検査は「手がかり再生」(記憶)と「時間の見当識」(年月日・曜日・時刻)の2部で構成されます。

  • 手がかり再生:16枚のイラストを提示→(採点に関係しない介入課題)→「自由回答」(ヒントなし)→「手がかり回答」(ヒントあり)
  • 時間の見当識:検査時点の年・月・日・曜日・時刻を記入(時刻は±30分の許容)

私の印象では、「時間の見当識」は満点が取りやすい一方、「手がかり再生」は数個を失念することがあります。

配点と総合点の算出

  • 生の得点:A(手がかり再生)=最大32点、B(時間の見当識)=最大15点
  • 総合点の計算式:総合点 = 2.499×A + 1.336×B

   ⇒ 最大は A:79.968点、B:20.040点、合計100.008点。

  • 判定:総合点36点以上=「認知症のおそれなし」/36点未満=「おそれあり」

介入課題について

「手がかり再生」の提示と回答の間に、採点には関係しない短い別課題(介入課題)が入ります。これは、数字が書かれた紙に検査官が指示する数字を斜線で消す作業をさせるもので、

  • 覚えた内容を「心の中で繰り返して維持する「リハーサル」の影響を減らす
  • 少し時間を空けることで、ただの直後テストにならないようにする
  • 邪魔(干渉)があっても思い出せるかを見る

ために行われます。

準備の考え方

  • 最も配点が大きい「手がかり再生」の「自由回答」で正答数を稼ぐのが効率的。
  • 16枚×4パターンのイラストは、部類名(ヒント)構成が同一。部類名16個を事前に覚えておき、自由回答での検索手がかりに使う方法は合理的。

Table1_20251114150701

  • 得点感覚:Bが満点(15点)なら係数込みで20.04点。総合36点に達するにはAで6.388点以上が必要。自由回答正答は1問2点なので、4問取れれば大きく安心材料(自由回答0なら手がかり回答で7問正解が必要)。
  • 別紙「MH式暗記法」に部類名(ヒント)による記憶法を纏めてあります。

〔体験談〕私は今回、自由回答で1問だけ、ヒントは覚えていましたがモノを思い出せず、自己採点では98点でした。

部類名(ヒント)を記憶する方法(別紙「MH式暗記法」参照)ダウンロード

  • 16の部類名(ヒント)のみを4つ×4セットで順番暗記(画面構成に対応)。
  • 例:大分類4つの頭の部類名の読み「ブ・コ・ブ・ト」を軸に、語呂を付けて16部類の並びだけを確実に覚える。個々の絵(64個)の丸暗記は不要。
  • 回答時は用紙の余白に「ブ・コ・ブ・ト」と走り書き→語呂を頼りに部類名(ヒント)から個々のモノを思い出して記入→思い出せない箇所は空欄にして次へ→一通りを素早く埋め→空白は最後に戻って時間のある限り思い出す。

追記:タブレット検査の導入

認知機能検査について、警察庁は「タブレット検査は可能で、採点はソフトウェアによる自動採点を可能とする」という主旨の通達を出しています。(警察庁通達・実施要領、警察庁丁運発第72号、2025.02.28)

その際、採点の合理化として「手がかり再生」の点(A)が32点満点中15点以上なら、計算上総合点36点以上が明らかなので、総合点の計算をせずに「36点以上」と採点してよい、と明記されています。さらに、タブレット検査において自動採点機能により総合点が36点に達した者は、検査員の点検を要しない、すなわち機械判定で確定できるという記述もあります。

友人からの情報によると、東京都では既に紙の答案用紙へ記入する方式に代わって、このタブレットへ入力する方式を採用しているようです。(26.03.13)

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