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2018年10月

囲碁の点数制の手合割方法(続) 「コミ出し方式」

囲碁の点数制の手合割方法「コミ出し方式(オール互先・持ち点差+コミ方式)」

前編「囲碁の点数制の手合割方法--どのような手合割表が良いか?」はここ

ここ1年ほど私が参加している囲碁会で使用している手合割は、「オール互先・持ち点差+コミ方式」すなわち 「コミ出し方式」です。

① 最初に各人の「持ち点」を決めます。私達の場合は、それまでの置碁方式の手合割で使用してきた点数をそのまま使いました。1年ほど運用して特に大きな手合違いはありませんでした。
もし、点数のデータがない場合は1段差≒1子差を13点くらいにするのが適当と思います。

② 対局は「オール互先」方式なので、先ず対等な立場で適宜「握り」をして白・黒を決めます。

③ 勝敗の決定は「持ち点差+コミ」方式なので、盤面の結果に対して「持ち点差+コミ6目半」のハンディをつけます。

例えば
 Aの持ち点106点 Bの持ち点92点のとき 握って
    Aが黒の場合 Aが(106-92)+6.5=20.5目を出す
    Aが白の場合 Aが(106-92)-6.5=7.5目を出す

④ 持ち点は、碁会の成績に基づいて勝ち数と負け数の差で増減させます。碁会によっては参加人数が奇数の場合があり、その場合手空きによる不戦勝は持ち点に加算しないようにしています。

持ち点表の例

Motitenhyoexample

(この表様式のダウンロード:PDFファイルをダウンロードエクセルファイルをダウンロード

⑤ 持ち点差が大きいとハンディが過大になるため、参加メンバーの合意により持ち点差に上限を設けるようにしています。(例えば、持ち点差が50点~70点以内に入るようにする)。

⑥ この方式を1年間使用した感想
 ・碁本来の互先の感覚で打てる(強い人相手に白を持てる!)
 ・実力差に応じた地を取るようになる(分相応、落とし所を考える、・・・)
 ・自然に地の計算をするようになる(盤面で大負け、でも勝っている!)
 ・地取りにかたよらず戦いも生じる(相手がむさぼれば敢えて戦う!)
 ・置碁方式と同様に楽しめる(どちらでも碁は面白い!)

追記:
この「コミ出し方式」の「持ち点表」(エクセルシート)を作成された島崎芳昭・アマ7段から、この方式を経験してみた感想が寄せられました。(2018.10.25)
〇 ハンデ戦のやり方には標準的な置石、自由置石などがありますがコミ出し方式も楽しめます。普段何子も置いている人に白で打つ機会は貴重なものです。
〇 置石碁の場合、白からの手段が少なく変化が少ないが、互先碁の場合白黒ともに隅のいろいろな定石(手段)を試すことができるのも魅力です。
〇 大きなハンデ(例えば30目以上)をもらっているときの下手の勝ち方いろいろ
 ・ 厚く打って模様を張る。模様の中で生きられても気にしない。この場合上手の石が分散するので上手は大きな地ができない。下手は厚い分後から地がついてくる。
 ・ 攻め合いにして比較的大きな石を先に取られてしまうこと。このとき最後まで打たないでいろいろな効きを残しておく。これにより他で有利に進められるのと劫には絶対に強くなる。
 ・ 上手に大きな地を作らせないようにするため上手の石を分断する。ただし下手も分断されるのでとられないよう注意が必要。
〇 上手になって大きなコミを出すような場合には、はめてまがいの手段は別として、気長にあちこちに味や手段の可能性を残しつつ、石が込み合ってきたときになんとか手にするしかなさそう。ただ言うは易くで、なかなか上手くいきません。

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