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自動車電動化の動向調査 — ある一日(6月12日)の情報紹介

Meguruugoki私は2005年からプラグインハイブリッド車を中心に自動車電動化によるエネルギー・環境効果の研究をしており、その一環として自動車電動化を巡る世界の動きを調査・分析してきています。

この調査・分析を「自動車電動化を巡る主な動き」(2009年までは「PHEVを巡る主な動き」)と題する資料に時系列の表形式でまとめて、ユニバーサルエネルギー研究所のサイトに2005年分から掲載しています。(直近の情報は1ヶ月ごとに追加して上記サイトで数ヶ月後に公開)

収集整理する主なニュース・情報としては海外発信のものを中心に月15~20項目を選んでいます。自動車電動化に関係する情報はこの調査を開始した8年前に比べると最近は格段に増加しており、現在は毎月180件ほどの情報をファイルとして整理保存しています。

以下、昨日(2013年6月12日)1日に私が読んだここ2,3日のニュースから主なものを簡単に紹介してみます。

①トヨタ・ヨーロッパ: 電力がクリーンでなければEVを入れる意味がない

Toyota_prius_phvトヨタ・ヨーロッパの政府・環境担当ヘッドが地球環境NGOのRTCCに対して「ヨーロッパの電力の多くが再生可能エネルギーによって供給されていない現状では、プラグイン自動車を入れる意味がない」などと語って話題になっています。

充電する電力の脱炭素化で自動車消費エネルギーのWell-to-Wheel(総合)CO2排出量を減らすことの重要性を述べています。脱炭素のために電源構成に占める再生可能エネルギー発電の割合を増加させると系統安定化(Firming)のためのアンシラリーサービス必要量が増え、自動車電池と電力系統間の双方向電力流通(V2G)が有用になり、この点からプラグイン自動車の導入が必要になってくることになります。

②テスラの電池パックの単価

Tesla_battery_packテスラの電池の値段を聞かれて同社CEOのElon Muskがインタビューを途中で打ち切ったニュースが出ていましたが、Green Car Reportsではテスラの電池パックの単価について「一般に言われている$400/kWhではなく$170/kWh程度」ではと考察しています。

それにしても、テスラが使用している乾電池型の「18650」セルの市場単価は$100/kWh以下もあり、テスラがこのような汎用品を使ったのは先見の明があったと言えそうです。

③コンボ型急速充電に動き

Combinedchargingsystemsae米国自動車技術会が急速充電の規格としてコンボ方式を発表(2012年10月)してから8ヶ月経ちますが、ヨーロッパなどでチャデモ方式設置のニュースはあってもコンボ方式の進展のニュースはあまり聞こえてきませんでした。この間、BMWはGMとコンボ方式の使用試験を行なってきており、今週(13年6月11日)BMWほこれらの使用試験が完了したことを発表しました。既に、BMW i3 EVとGM Spark EVでは急速充電にコンボ方式の採用が決まっており、これら機種が米国で導入される時点でコンボ充電が使用されると述べています。(ニュースBMW発表

コンボ方式の規格もようやく動き出したようですね。ここに解説を載せていますが、コンボ型にすることによって車側に切る普通充電と急速充電を一体化したインレット(ソケット)の面積を小さくできるメリットがあるとは言え、この急速充電用コネクター(プラグ)はチャデモよりも大きい! 一方、販売好調のテスラは独自の急速充電「スーパーチャージャー」方式(現在90kW、将来120kW)で全米にネットワークを広げる勢いで、急速充電インフラの先行きは要注目。

④DOEのプラグイン自動車用の燃費に新指標「eGallon」

Egallonプラグイン自動車がどの程度経済的か一般の人に判りやすいように、DOEが電力走行した時にガロン何$のガソリンで走ったことになるのかを示す「eGallon」という指標を導入しました。DOEはこのガソリン走行と電力走行のコスト比較が簡単に理解できるように説明した「eGallon」サイトを開設しました。(ニュースDOEのeGallonサイト

この指標では、例えば電力走行するとガロン$1.14のガソリンで走ったことに相当することを示して、レギュラーガソリンの市場価格のガロン$3.65より遥かに安いことを実感させるようにしています。「eGallon」は有用で面白い指標ですが、上のDOEサイトの説明には欠陥があるとのコメントも出ています。

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昨日のその他の主なニュースは;

Aptera2e⑤EPRI(米国電力研究所)がプラグイン自動車のTCO(全保有費用)を計算して現状でもガソリン自動車とコンパラブルと評価(ニュースEPRI発表・ダウンロード

⑥米国の幾つかの州で道路財源としてのEV課税の動きがありミシガン州でも議論(ニュース

⑦研究機関Naigantによる2020年までの世界のHEV、PEV導入予測の発表

⑧2011年に資金難から開発を中止していたユニークなスタイルの軽量3輪自動車の「Aptera 2」(BEVの「2e」およびPHEVの「2h」)が中国の資金で復活?(ニュース

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