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レンジエクステンダーならではの対策 -- ボルトの「シールドガスタンク」と「メンテナンスモード」

Volt_2010「レスポンス」のサイトに「ボルトのオーナー、燃費公表…98.2km/リットル」という面白い記事が出ていた。

このボルトのオーナーは3ヶ月前にボルトを購入し、主に通勤に使用して現在までの走行距離が2390km。この人の通勤距離42kmはボルトの電池航続距離(EPA複合燃費ベースで56 km)の範囲内で、帰宅後に毎日充電しているため、エンジンが始動することは殆どなかったとのこと。そのため購入以来一度も燃料補給をしておらず、車載モニターは平均燃費は231マイル/ガロン(約98.2km/リットル)を表示。

ボルトのようなシリーズ型プラグインハイブリッド車(GMは「航続距離延長型電気自動車、EREV」と呼んでいる)は、このような使い方では、まさに「電気自動車」そのもので、搭載しているエンジンを始動することもなく、タンクのガソリンを消費することなく、何時までも使うことができることになる。

Display_voltところが、このような状況はガソリンやエンジンにとって好ましくない。長時間タンク内にあるガソリンは蒸発や酸化で成分が変化していき、エンジンに悪影響を与える可能性もある。この問題を避けるために、GMはボルトに「シールドガスタンク」と「メンテナンスモード」と言う対策を講じている。(この情報の出所

「シールドガスタンク」とは、ガソリンの蒸発を防ぐ加圧密封のガソリンタンクのこと。タンクの材質は最近使用されているプラスティックではなく、錫・亜鉛メッキ(hot-dip)の1.4mm厚軽量鋼。タンクの圧力開放弁は3.5psi、真空開放弁は-2.3psiに設定してあり、万一の加減圧に対応している。

シールドガスタンクによって、ガソリン蒸気の漏出と水分の漏入を防げるが、それでもタンク内のガソリンは定期的に消費・補給する必要がある。このために、ボルトでは「メンテナンスモード」を設けている。

Volttank2メンテナンスモードとは、6週間エンジンの始動がない場合にドライバーにメンテナンスのためにエンジン始動の警告を出す。ドライバーが警告後24時間以内にエンジン始動をしない場合は、エンジン自体が一定時間動き、一定量のガソリンを消費し、エンジン潤滑も行うようにしている。さらに、ガソリン補給を1年間行わなかった場合も、メンテナンスモードによって古いガソリンを消尽するまでエンジンが動き、ドライバーに新燃料を補給させる。

メンテナンスモードは、ドライバーが満タン(9.3ガロン)にして1年間15,000マイルを電気で走行した場合に平均燃費が1,600MPG(682km/L)になる程度のガソリンを消費することになる。

(使用したボルトの写真の出所はWikiおよびGM-Volt.com

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