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AFS Trinity社の電池・ウルトラキャパシター併用システムの特許確定

Xhcutaway_2AFS Trinity社が2006年に申請した電池・ウルトラキャパシター併用のプラグイン自動車用電源システムの特許が2010年6月に確定した。

Xhdrivetrainschematic_2特許申請したAFS Trinityのプラグインハイブリッド車用ドライブトレイン(Extreme Hybrid)のコンセプトは左図。システム(右図)を構成する主なものは、①夜間など駐車中に充電されるリチウムイオン電池、②加速やブレーキ時など電力の速い出し入れを行うウルトラキャパシター、③インバーターなどのパワーエレクトロニクス機器とその制御ソフトウエア、④内燃エンジン、⑤車両駆動用モーター・発電機。

なお、このシステム採用のプラグイン自動車では電池容量/走行距離の比を小さくできることから、同社のCEOのEdward W. Furia氏は、プラグイン自動車(PEV、プラグインハイブリッド車と電気自動車の総称)購入時の税額減免制度について、電池容量ベースではなく、電池走行距離ベースに合理化すべきと主張して、国会議員に働きかけている。(New York Times報道ほか

Howxh150gets同社がこのシステムを採用して試作した、GMのSaturn Vueベースのパラレル型PHEV、「XH-150S Extreme Hybrid」(左図)は8kWh容量の電池で40マイル走行するのに対して、GMのVoltは16kWh容量の電池で同じ距離しか走らない。税額減免は、Voltは7500ドルの満額を受けるのに対して、8kWhでは4200ドル足らずの額しか受けられない。

Furia氏は、制度を合理化することにより、効率の良い技術へのインセンティブが働き、イノベーションが促進されると述べている。

なお、このような電池とキャパシターを組み合わせた検討・研究・開発・採用の試みは、このAFS Trinity社のもの以外にも、多く報道されている。例えば、2007年7月の北海道の「十勝24時間レース」で優勝したトヨタ・スープラのハイブリッド車に採用されたシステム、F1レースのレギュレーションで2009年に一時採用されたでKERS(運動エネルギー回生システム)のためのもの、Voltの開発に絡んでGMでの可能性検討、米国アルゴンヌ国立研究所とMaxwell Technology社、Gold Peak Battery社の共同研究、伊ピニンファリナ社と仏ボラーレ社の電気自動車Bluecar、など。

追記: 関連記事
パワートレインでのキャパシター利用に関してはここの「追記6」にも記載があります。

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