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電気自動車導入による電力需要増加

電気自動車導入による充電電力需要増加の最大として、自家用乗用車が全部電気自動車になった場合を想定すると、必要電力量は年約840億KWhになります。これは、現在の全電力需要の年約 10000億KWhの8.4%に相当します。

この自動車への充電を夜間8時間に行うとした場合の必要発電容量は29GW(100万KW発電所29基)になります。29GW は現在の昼夜の電力需要の差より小さく、夜間停止の火力発電を運転することで賄えるので容量的には新たな設備は必要としません。しかし、エネルギー自給・地球環境保全の観点からは、自動車の電動推進化に伴って電源構成を化石燃料から原子力や再生可能にシフトしていくことが望まれます。

Pevpowerdemand実際は、プラグインハイブリッド車と電気自動車の両方(これらの車種を総称して系統電力充電型電動自動車、プラグイン自動車、米国ではPlug-in Electric Vehicle = PEVなどと呼んでいます)が導入されると考えられるので、その割合を想定した必要電力量は年600億KWh、夜間8時間充電の場合の必要容量は20GW(100万KW発電所20基)になります。

自動車がエンジン自動車から電動自動車に転換するには時間がかかります。向こう20年間で半数の車が電動化すると想定したロジスティック曲線による導入シナリオでは、電動自動車による電力需要増加は2020年以降顕著になります。

これらの自動車の電動化による電力需要増加については、概要をここにまとめています。また、計算条件・計算根拠・計算方法・計算結果などについては、自動車技術会論文集 Vol.40, No.4, July 2009に掲載した資料「HEV,PHEV導入によるエネルギー需給変化とCO2削減の効果」をご参照ください。

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