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2006年5月

電波時計を使ってみた

家の掛時計を最近、電波時計に変えてみた。電波時計は、日本では福島と九州にある標準電波送信所(周波数は40KHzおよび60KHz)の何れかの電波を1日に何回か受信して時刻を修正するので、普通のクォーツ時計よりはるかに精度が良くなる。川崎の自宅は、福島の送信所から約230Kmの距離にあり、九州の送信所からは約900Km離れている。時計は受信状況の良い周波数の電波を自動選択して受信する。

電波時計の掛け方については、説明書などに次の様な注意が書いてある。

  • 電波時計は時計の設置方向によって受信感度が変わる場合があります。木造の建築物では時計の文字板を電波送信所(福島局あるいは九州局)のある方向に向けて垂直に掛けると受信しやすくなります。鉄筋の建築物の場合は窓の大きさや窓からの距離等により、受信しやすさが変わります。
  • 昼間電波状況の悪い場所でも夜間に受信可能になる場合があります。また、日の出、日没時の約2時間のあいだは電離層の影響で電波が弱くなります。
  • 受信状態をよくする為に、なるべく窓の近くに設置してください。鉄筋のビル内などでは窓から遠くなると著しく電波が弱くなります。

川崎の自宅は鉄筋コンクリートマンションの4階にある。これまでクォーツ時計を掛けていた場所は、南側居間のコンクリート壁面で、標準電波を送って来る福島の送信所の方向との間にはコンクリート壁とさらに隣家があり、電波受信には条件の悪い場所である。窓は電波の来る方向とは反対の南側に開いており、時計は窓からさらに2m内側なので、福島からの電波の反射・回り込み、あるいは距離は遠いが方角的に合っている九州の電波に期待することになる。 Ks295a_1

掛時計1 Seiko Woody Style

ビックカメラでいろいろ物色して、シンプルなデザインのSeiko Woody Style (KS295A)というのを買ってきた。本当の木製の枠で、居間・寝室などに向く落ち着いたデザインである。

電波条件の良い北側の窓際で電池を入れると、針が高速で回転して、数分の内に電波を受信して正確な時間を示した。このSeikoの時計を居間に掛けて1週間ほど使ってみたところ5秒ほど進み、電波受信・時刻修正は行っていないことが判った。電波を受信したかどうかは、時計前面のLEDライトの表示からも判断できる。 Marumana_1

掛時計2 Maruman Greenwich

そこで、水戸の家の台所用に購入した別のメーカーの電波時計(Maruman Greenwich MJU733SW)を同じ場所に掛けて試してみることにした。この時計もシンプルデザインだが、プラスチックのシルバー枠なので台所、事務室、あるいは白壁などに向いている。値段はSeikoの時計に比べて約1/4と安い。

このMarumanの掛時計を同じ場所で1週間使用してみたところ1秒の狂いもなく常に正確な時間を表示し、電波受信・時刻修正を行っていると推測された。「推測」と言ったのは、この時計には電波の受信状態を示すLEDライトがついてないので、電波受信・時刻修正を行っているかどうかは表示時刻の正確さでのみ判断することになる。電波時計は電波で修正してない時は普通のクォーツ時計の精度(この時計では平均月差±30秒以内)になるので、この精度が偶々非常に良い場合には電波受信の有無の確認には長期間を要する。

Marumanb Seikob1掛ける場所

各1週間の使用結果から、結局、Maruman Greenwichは川崎のマンションの居間で使用することにし、Seiko Woody Styleは水戸の家へ持って行き、木枠のデザインが合っている居間の柱に掛けて使用することにした。水戸の家は、木造で電波の状態が良く、ここでは正確な時刻を表示している。

感想
Spec3_page_2_1
1万円以下の電波掛時計では、値段の差にはデザイン、付加機能、ブランドの力に因る部分が大きく、高い値段のものが高性能の電波受信・時刻修正ユニットを使っているとは言えない様である。標準電波の受信条件が悪い場所で使う場合は、受信性能の良い機種を選ぶべきだが、これに関する的確な情報はあまりない。

その後(2006年8月)

上のように電波時計を2個使用してしばらくして、家内がシチズンの「電波からくり掛時計」(パルタージュM428、定価31500円)を買ってきた。

この時計は、毎正時になるとメロディと共に文字板が中央から割れ回転しながら開き、中からあらわれる回転する円盤の上の人形達と時計台の針も回転する。回転が終わると、文字板が元の位置に戻る。曲目も、「コッペリアのワルツ」、「美しき青きドナウ」、「80日間世界一周」など5曲ある。

これまでのシンプル趣味とは全く違うデザインだが、これもまた楽しい。結局、Maruman Greenwichは私のパソコン部屋に移して、この「からくり時計」を居間に掛けている。 4mn428rh23a4mn428rh23b

その後(2008年11月)

Ks275bl_3最初居間で、その後寝室で、25年くらい使用してきた掛け時計(シチズンQuartz4MG667)が、遂に電池を交換しても止まるようになった。この際とばかり、寝室用の電波時計を物色して、暗くなると秒針が止まり、時計の前面が夜光で光る、「セイコーKS275B」(定価8925円、右写真、詳細はここ)という木枠の掛け時計を購入した。アマゾンで夜注文したら翌日の夕方に届いた。

鉄筋コンクリートのマンションだが、寝室の窓が福島の方向に開いているので、今回は電波の受信の問題はなかった。

夜光は、セイコーで「ルミブライト」と呼んでいるもので、従来の放射性物質を使うタイプではなく、アルミン酸ストロンチウムに希土類元素を組み合わせた蛍光体で、ごく僅かな光の励起で長時間残光が継続するタイプとのこと。日常生活での標準的な明るさである500ルックスの光に約10分間照らされると励起されて、暗闇の中で3~8時間程度光を放つ。この時間は従来の蓄光塗料と比較すると約10倍以上も長いそうである。

Image825Rumiburaites確かに、室内の照明を消した直後は、時計の前面が光る(左の写真)。時間の経過とともに、段々発光が減っていく(右の写真、消灯直後・3時間後・5時間後)。電池で照明するタイプと違って蛍光のために暗い。夜中に暗闇で見る分には却って良いとも言えるが、寝ぼけ眼では時間が定かに判らない場合がある。

ところで、動かなくなった掛け時計だが、壊れた電気製品を捨てる前にやる「蹴飛ばし」を試してみたら、何事もなかったようにまた動き出した。全部の部屋に掛け時計があるので、これはトイレに掛けることにした。今までの小さな置時計に比べて、その大きさはアンバランスだが、視認性は抜群に良くなった。

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